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ざるそばとせいろそばの違いとは?

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ざるそばとせいろそばの違いとは?

ざるそばとせいろそばの違いとは?

2023/02/01

そば屋さんに行くと目にする、ざるそばとせいろそばの違いをご存じでしょうか?
「冷たい蕎麦なのは分かるけど…」と思われる方も、多いでしょう。
今回は、ざるそばとせいろそばの違いについてお話しします。

せいろそばとざるそばの違い

蒸し物に使われるせいろに盛り付けられたそばをせいろそば、お盆のような竹ざるに盛られたそばがざるそばと呼ばれています。
このように「器」が大きな違いです。
本来そばは、そば粉のみをつかった「十割そば」でした。
十割そばはつなぎが入っていないぶん非常にちぎれやすく茹でることが難しいため、せいろで蒸してそのまま食べていました。

ざるそばの誕生

江戸時代中期になると、小麦粉をつなぎに使った蕎麦が広まりました。
小麦の入ったそばは茹でてもちぎれにくく、せいろそばの需要は減っていったのです。
代わりに、水気を切って出せる竹ざるが使われ「ざるそば」は誕生しました。

せいろそばの誕生

現在では底上げした器に盛り付けるのが当たり前のせいろそばですが、そのはじまりは値上げ対策でした。
江戸時代末期、大飢餓による物価の規制の影響を受けたそば屋は、せいろをすのこで底上げすることで実質的な値上げを行ったのです。
一時的な対応策であった底上げによる盛り付けですが、現在では多くのせいろそばがこの形をとっています。

まとめ

ざるそばとせいろそばは、盛り付けられている器がせいろかざるかによって区別されています。
十割そばは茹でにくかったことから、せいろで蒸して食したことや江戸時代のそば屋の物価対策がせいろそばの始まりです。
また二八そばが増えてきたことで、水切りと提供の手間を省いた竹ざるでの提供が進み現在のざるそばの形になりました。
しかし現在では、さまざまな理由からその違いが曖昧になっているお店も少なくありません。
せいろやざるが使われる理由を知ることで、より一層楽しくそばを食べられるのではないでしょうか。

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